愛犬のために 誤飲にご用心

愛犬とのコミュニケーション ツールとして、食べ物(おやつ)を使っている方は多いと思いますが、皆さんはどんなものを与えていますか?

犬の栄養基準を満たしている適量のドッグフードを普段からしっかり食べている仔であれば、健康的に生活するために必要な栄養素は基本的に満たされていると考えられます。つまり、食餌以外の「おやつ」は、カロリーオーバーの大きな原因となってしまうのです。でも、テーブルの下からつぶらな瞳で見つめられると、晩御飯の食卓に並んだ人間の食べ物を、ついつい愛犬にも与えてしまう。そんなお父さんはいませんか。

下の表に示したのは、人間は問題なく食べられるが犬に与えてはいけない身近にある食品の一例です。「おすそわけ」や「おやつ」の量が多いと、肥満やいわゆる生活習慣病を招きやすくなってしまいます。また、人間にとっては何の問題もない食べ物であっても、愛犬にとっては健康を損なう恐れがあるものもあります。さらに、「おすそわけ」や食卓から床に落ちた人間の食べ物を食べる習慣があると、食べてはいけないもの、食べさせてはいけないものを、誤って食べてしまう事故につながる恐れがあるのです。

 

摂取した量にもよるが、犬が食べた場合に死亡するほどの中毒や重篤な結果を招くもの。

チョコレート
ココア
たまねぎや長ネギなどのネギ類
ニラ
キシリトール(合成甘味料)
レーズン(干しぶどう)
など

 

摂取した量にもよるが、健康を害する可能性が高いもの。

ぶどう
かんきつ類の皮
レモン(果肉も含めて)
アボカド
マカダミアナッツ
塩分濃度が高い食品
高脂肪食品
など

もし、愛犬が食べてはいけないものを食べてしまった場合、すぐにかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぎ、診察・処置を受けましょう。
夜間であれば、夜間救急動物病院に連絡して指示を仰ぎ、急いで連れて行きましょう。

どうしてもすぐに動物病院へ向かえないときは、与えてはいけないものを食べてしまってから30~60分以内であれば、自宅で吐かせる応急手当てをすることができます。
3%過酸化水素水
オキシドール
オキシフルなど
体重1㎏あたり1~2mlを飲ませると、10分ほどで吐く場合が多い。
15分ほど経っても吐かなければ、同量をもう1度飲ませる。
それでも吐かない時は、自宅で吐かせることはあきらめ、すぐに動物病院に向かう。

どうしても過酸化水素水が用意できない場合

薄い塩水(1%程度)を多めに飲ませたあとに、かじられないように気を付けて口をあけ、舌のつけ根辺りを指やスプーンを使って刺激して吐かせる。
※強い酸・アルカリ、有機溶剤、石油製品などの毒物を誤飲・誤食してしまった場合は、吐かせてはいけません。早急に動物病院へ。
※自宅で吐かせる応急手当をしても、できるだけ早く動物病院で診察を受けるようにしましょう。
年末年始は、何かとあわただしく忙しくなりがちで、愛犬から目を離してしまうことが増えてしまいます。また、来客やイベントが多い季節でもあり、普段とは違った雰囲気で、愛犬が興奮しやすいこともあり、誤食・誤飲事故が1年のうちで最も多いのが12月、次いで1月という集計結果も出ています。

 食べ物に限らず、死亡に至るような重篤な結果につながった誤食・誤飲異物には、「ひも」「靴下やタオルなどの布類」「ヒトの医薬品」「殺鼠剤」「エチレングリコール(不凍液)」「ナメクジ駆除剤」「観葉植物」「観賞用ユリ」などが挙げられています。

家族の一員である愛犬を、異物摂取から守るのは、飼い主さんのほんの少しの注意です。この冬は、愛犬の生活習慣を見つめなおして、家族との関係をより深めてみてはいかがでしょう。

 

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